Microsoft TeamsでWeb会議をよくするのですが、マイクのミュートの切り替えが面倒に感じていました。会議中にTeamsとは別のウィンドウを開いていることが多く、Teamsのウィンドウをアクティブに戻してからミュートを切り替えるのが非常に手間でした。
今回は、Teamsのウィンドウがアクティブでなくても、ワンクリックでマイクのミュートを切り替える方法を紹介します。実施環境のOSはWindowsです。
設定手順
まずAutoHotKeyのv2.0をインストールします。以下のURLを開いてDowloadボタンからインストーラをダウンロードして、インストールします。
ToggleMuteTeams.ahk という名前のファイルを任意の場所に作成し、以下のスクリプトを記載します。.ahkファイルはAutoHotKeyのスクリプトファイルです。
作成した ToggleMuteTeams.ahk をダブルクリックして起動します。これで、会議中に「F1」キーを押してTeamsのマイクミュートを切り替えられるようになりました。Teamsのウィンドウがアクティブでない状態で「F1」キーを押すと、Teamsのウィンドウがアクティブになってからマイクミュートが切り替わります。
PCを起動し直した場合は、このスクリプトを再度実行する必要があります。ToggleMuteTeams.ahk のショートカットを以下のフォルダに配置することで、PC起動時に実行されるようになります。
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup
トラックボールのボタンへのキー割り当て
「F1」キーを押すことでマイクのミュートを切り替えられるようになりましたが、もっと簡単に、トラックボールのボタンで切り替えられるようにしました。
自分はLogicoolのトラックボールを使っていて、Logi Options+というPCアプリでボタンの動作をカスタマイズできます。トラックボールのミドルクリック(スクロールホイールを押す動作)に「F1」キーボタンを割り当てました。これにより、トラックボールから手を離さずにミドルクリックを押すことで、マイクのミュートが切り替えられるようになりました。
ミュート切り替えボタンの変更
「F1」キーを押すには両手を使う必要があり、間違って押す可能性が低いため「F1」キーを設定しました。上記スクリプトの1行目を書き換えることで、別のキーを割り当てることもできます。AutoHotKeyのキーリストから設定できるキー名が確認できます。例えば、Insertキーに割り当てたい場合は、以下のように記載します。スクリプトを変更した場合は、変更を反映するために ToggleMuteTeams.ahk を再実行してください。
Insert::toggle_mute_teams()
補足
Teamsはチャットのウィンドウと会議のウィンドウが別に開きます。どちらのウィンドウがアクティブになっているのかAutoHotKeyは判定できないため、上記のスクリプトでは両方のウィンドウをアクティブにしてマイクミュート切り替えのボタン「Ctrl + Shift + M」を入力しています。現状では、チャットのウィンドウではこのボタンを押しても何も起こらないため問題ないですが、今後意図しない動作になる可能性があるため注意が必要です。
AutoHotKeyのスクリプトは以下のスクリプトを参考にしました。
https://github.com/randyklein/muteteams/blob/main/TeamsMute-ahkv2.ahk