先日、ポップアップアラームという設定した時刻にポップアップを表示するアプリを作りました。このページではその中でも時刻の検知の処理について紹介します。
アラームを開始、停止する
Androidアプリで、ある時刻になったら処理を実行したい場合、AlarmManagerを使用します。厳密には、ある時刻になったことを通知するのではなく、ある時間を経過したことを通知できます。
今回はアラームアプリなので、ある程度正確な時間を通知できるsetExact()を呼びます。通知はBroadcastReceiverで受け取ります。
以下のクラスでは、アラームを開始して1度だけ通知します。別のアラームがすでに実行中なら、実行中のアラームは停止し、新しいアラームが開始されます。
object OnceAlarmManager {
private const val REQUEST_CODE = 0
private var alarmManager: AlarmManager? = null
private var pendingIntent: PendingIntent? = null
fun startAlarm(context: Context, calendar: Calendar) {
alarmManager = context.getSystemService(Context.ALARM_SERVICE) as AlarmManager
val intent = Intent(context, AlarmBroadcastReceiver::class.java)
pendingIntent = PendingIntent.getBroadcast(
context, REQUEST_CODE, intent, PendingIntent.FLAG_UPDATE_CURRENT)
alarmManager?.setExact(AlarmManager.RTC, calendar.timeInMillis, pendingIntent)
}
fun stopAlarm() {
alarmManager?.cancel(pendingIntent)
}
}
アラームアプリでは、1つのアラームで時刻通知したら次のアラームを開始する必要があるので、以下の通り、設定がONになっているアラームを開始します。
object WeeklyAlarmManager {
fun startNextAlarm(context: Context) {
var weeklyAlarms = WeeklyAlarmDataManager.weeklyAlarms
if (WeeklyAlarmUtil.hasPowerOn(weeklyAlarms)) {
val calendar = WeeklyAlarmUtil.getNextAlarmAsCalendar(weeklyAlarms)
OnceAlarmManager.startAlarm(context, calendar)
} else {
OnceAlarmManager.stopAlarm()
}
}
}
アラーム通知を受け取る
前述の通り、BroadcastReceiverでアラーム通知を受け取ります。通知を受け取ったら、ポップアップを表示し、次のアラームを開始します。
class AlarmBroadcastReceiver : BroadcastReceiver() {
override fun onReceive(context: Context, intent: Intent) {
// Show popup.
WeeklyAlarmManager.startNextAlarm(context)
}
}
BroadcastReceiverをアプリに登録します。
<application
...
<receiver android:name=".AlarmBroadcastReceiver">
</receiver>
</application>
端末の再起動時やタイムゾーンの変更時に、アラームを再設定する
端末が再起動されたことやタイムゾーンが変更されたことを、BroadcastReceiverで受け取れるよう、actionを設定します。
<application
...
<receiver android:name=".AlarmBroadcastReceiver">
<intent-filter>
<action android:name="android.intent.action.BOOT_COMPLETED" />
</intent-filter>
<intent-filter>
<action android:name="android.intent.action.TIMEZONE_CHANGED" />
<action android:name="android.intent.action.TIME_SET" />
<action android:name="android.intent.action.DATE_CHANGED" />
</intent-filter>
<intent-filter>
<action android:name="android.intent.action.PACKAGE_REPLACED" />
<data
android:path="com.isolity.toastalarm"
android:scheme="package" />
</intent-filter>
</receiver>
</application>
上記で設定したactionの通知時にも、BroadcastReceiverのonReceive()が実行されます。アラーム通知の場合のみ(ここではactionがnullのとき)、ポップアップメッセージを表示します。
class AlarmBroadcastReceiver : BroadcastReceiver() {
override fun onReceive(context: Context, intent: Intent) {
if (intent.action == null) {
// Show popup.
}
WeeklyAlarmManager.startNextAlarm(context)
}
}
改善点
上記コードの改善点として、例えば、アラーム通知の判定がaction==nullだとわかりにくいので、アクション名つけた方がいいですね。あとはDIとかテストの方法はこれから調べます。
※Huaweiのスマホでの注意事項
Huaweiのスマホでは、以下の設定をしないと、アプリをKillしたあとにAlarmManagerの処理が止まってしまい、通知を受け取れなくなってしまいます。
設定 > 詳細設定 > バッテリーマネージャー > 保護されたアプリ > 対象のアプリをONにする
アプリごとに設定が必要なので、アプリを初めてインストールしたときに設定しておきます。僕はHuaweiのP8liteというスマホを使っていて、Emulatorでは動くのに実機で動かず非常に苦労しました。。Android開発者は各端末の知識も必要で大変ですね;